「報告をしてもしなくても、結局怒られる」日本の大企業の生産性が低くなる根本原因

みんなが成長思考な外資系企業ではごく普通の事です。報告してもしなくても怒られるなんて事はまずありません。一に報告二に報告です。上に報告したら上の責任になりますので。

お互い信頼がある「心理的安全性」と、仕事の目標を妥当に設定して常に向上を続ける仕事の「基準」の両方が高いと「学習する職場」になります。私自身も毎日反省と感謝の繰り返しで、時に辛い時もありますが、そんな成長させてもらえる職場がありがたいです✨

「心理的安全性の高い職場=ヌルい職場」という誤解

「心理的安全性」という言葉は、字面や表面だけを捉えると誤解を生みがちです。心理的安全な職場というのは、アットホーム、単に結束している、すぐに妥協する職場のことではありません。

心理的に安全な職場はむしろ、社員大勢の意見が一致しているように見えるときでさえ、「それは違うと思います」と信頼を持って自分の意見を表明できる職場のことなのです。

「心理的安全性」というと「ヌルい職場」というイメージを持たれる場合があります。例えば、人間関係は和気あいあいとしているが、締切も守らず、ストレッチした仕事もせず、コンフォートゾーンの中にいる、といった職場です。

この誤解は「安全」という言葉を日常的な意味でそのまま捉え、「何もしなくても安全」「努力しなくても安全」と解してしまったことに起因します。

しかし、本当の「心理的安全性」はチームのためや成果のために必要なことを、発言したり、試してみたり、挑戦してみたりしても、安全である(罰を与えられたりしない)ということなのです。

「学習する職場」では衝突が多い

心理的安全性も仕事の基準も高い「学習と成長する職場」では、高い基準を保ち、人々を成果に向けて鼓舞するため、次の四つが努力の源泉となります。

・[サポート]成果が出ていない時にも、罰や不安ではなく相談に乗ってくれたり、アイデアをくれたりする
・[意義]組織・チーム・プロジェクトとして、大義や意味がある目標設定がされており、やりがいや成長を感じられる
・[みかえり]まだ成果には至らなくとも、望ましい努力をしている時に承認や感謝を伝えてもらえたり、より適切な行動を促してもらえたりする
・[配置]適材適所で配置されることで、自発的・自律的に努力できるようになる

このように心理的安全性が高く、仕事の基準も高い組織では、実は「衝突(コンフリクト)」が促進されます。

心理的「非」安全な職場にいた場合、「衝突」をできるだけ避けと思われるかもしれません。しかし、「健全な衝突」はあって当然の事で自身の学習と会社の業績にプラスとなるのです。