ダメな上司ほど使ってしまう…「部下との1対1」で避けたほうがいい”ある言葉”とは
腹を割って話せる「心理的安全性」を担保するべき
上司と部下の一対一の面談で、かしこまった状況になると、言いたいことが言えなくなります。腹を割って話せる心理的安全性が担保されないと、不必要な気遣いによって話し合いの目的である「意見をシェアする」という生産性が落ちることは25社の実験でもわかっています。
最近よく聞かれるようになった「1ON1ミーティング」と言ってサシで率直に上司と部下が意見を述べ合ってキャリアの相談等、日常業務意外について腹を割って話し合うミーティングスタイルにまだ慣れていない律儀な日本人管理職は、どうしても「よろしくお願いします」という言葉でミーティングを始めてしまいがちです。
一般社員に匿名回答でヒアリングをすると「面談のような雰囲気になると会話ができない」「評価されていると思うと口数が少なくなる」といったコメントが出てきました。
活躍社員や優秀なリーダーの場合はどうかといえば、「よろしくお願いします」と言って会話を始めるケースは少ないことがわかりました。
「よろしくお願いします」と始めると、相手が面談だと思って心を閉ざしてしまうのがわかっているからです。活躍社員たちは「今日は時間をとってくれてありがとう」というような感謝やねぎらいの言葉をかけることから始めていました。
優秀なリーダーは会議で座る位置を変える
一対一で対話をする際は、座る場所によっても相手の捉え方が変わることもわかりました。
真正面に座ると対決姿勢になって、言い争いが多くなると活躍社員から聞きました。一方で、面接時や関係構築のできていない新人と話をするときは正面に座ったほうが信頼度を高めやすいと、活躍社員がコメントしていました。
上司でなくても、例えば会って間もない異性との食事デートの場合も、レストランのテーブルに正面に向かい合って座って二人で飲食するよりは、バーカウンターのように左右横に並んだ席の方が気が楽に話せませんか?
ミーティングのコンテンツも大事ですが、いかにそのミーティングを上手に運ぶか、特に1On1のように相手の率直な意見を聞くタイプのミーティングは相手の心理を考える事もミーティング以前に重要なポイントと言えるのではないでしょうか?